オークラ・ペストリーの世界

イタリア伝統菓子、ビスコッティとは?

監修者プロフィール

監修

シェフパティシエ 中村 和史

1986年ホテルオークラ東京入社。以来、ホテルオークラ東京の洋菓子を支える。
シェフズガーデン カメリアに並ぶペストリーのほか、ダイニングカフェ カメリアご宴会ウェディングなど館内で提供される洋菓子全般を担当。
シェフパティシエ就任後は「伝統と革新」をテーマに、お客様に喜ばれる洋菓子を提供すべく、日々研鑽を重ねている。
趣味は野球観戦と、きれいな料理の盛り付け画像を探すこと。

棒状のなまこ型に成形されたフォルムがかわいらしいビスコッティ。
おやつとして愉しむほかに、コーヒーやワインに浸したりアイスクリームに添えたりするなど、好みやシーンに合わせてさまざまな愉しみ方ができるのが大きな魅力です。イタリアでは、ビスコッティが広く親しまれています。
今回はそんなビスコッティについて、名前の由来や作り方、おいしい召し上がり方などをご紹介いたします。

ビスコッティの基礎知識

ビスコッティイメージ画像
ビスコッティ(Biscotti)とは

ザクザクとした硬い食感が楽しめるビスコッティ(biscotti)はイタリアの庶民的な伝統菓子です。小麦粉や砂糖などの原料にチョコレートやアーモンドなどのナッツ類を入れて焼き上げるビスケットで、イチジクやアプリコットなどのドライフルーツを入れて作ることもあります。
フィレンツェを中心とするイタリア中部のトスカーナ地方が発祥といわれ、この地方では「カントゥッチ」と呼ばれ親しまれています。
19世紀後半に作られたカントゥッチがビスコッティの最初のレシピ(recipe)。カントゥッチの名前の由来は「cantocci(小さな歌という意味)」が変化したものと考えられていますが、ビスコッティはラテン語が由来になっています。「ビス」が「二度」、「コッティ」が「焼く」を意味する言葉です。

ビスコッティのおいしい食べ方

コーヒーに浸して

ビスコッティ発祥のイタリアでは、コーヒーに浸して食べるのが一般的です。コーヒーの苦みとビスコッティの甘さが相性抜群です。ビスコッティはイタリア生まれということもあり、エスプレッソや濃いめのコーヒーと特によく合います。

ワインのお供に

甘口のデザートワイン、ヴィン・サントにビスコッティを浸して食べられることもあります。ヴィン・サントは一般的なワインよりも長い年月をかけて作られ、美しい琥珀色をしています。濃厚で甘みの強いものから酸味があってスパイシーなものまで味わいはさまざまですが、ヴィン・サントの芳醇な香り・風味とビスコッティの香ばしさが、絶妙にマッチします。

ホテルオークラ東京の「ホテルオークラ ワインアカデミー」では、毎回テーマに沿ったワインを6・7種類テイスティングしながら、お料理を楽しめる講座を開講しています。
講座の1つでイタリアのトスカーナ地方を学ぶとき、カントゥッチを提供しています。カントゥッチは、ヴィン・サントに浸して味わう事がトスカーナの人々にとっての習慣になっているためにご用意しています。たっぷりと浸すことでカントゥッチの香ばしさとワインの芳香な香りがマリアージュされ、贅沢な大人のお菓子になり、ワインのお供にもなることを私自身も知りました。ワインのプロであるソムリエから得た気付きを今後の商品開発に役立てたいと思います。

デザートに添えて

アイスクリームやジェラートなどのデザートにビスコッティが添えられることもあります。溶けたアイスが硬いビスコッティを柔らかくするため、小さな子供から大人まで老若男女問わず食べやすくなります。ビスコッティの生地にデザートが浸透し混ざり合うので、味の相性もピッタリです。

ホテルオークラ東京のビスコッティ

【材料】
  • 強力粉…100g
  • グラニュー糖…70g
  • 塩…1g
  • ベーキングパウダー…1g
  • アーモンド…50g
  • ピスタチオ…10g
  • 卵(Mサイズ)…1個
  • レモン皮…少々
  • オレンジ皮…少々
  • ローズマリー…少々
  • バニラ香料…少々
【作り方】
  1. アーモンドとピスタチオはローストして適度な大きさ(お好みの大きさ)に粗く刻みます。
  2. 強力粉とベーキングパウダーをふるいにかけておき、レモンとオレンジの皮をお好みの量を擦ってグラニュー糖と混ぜておきます。
  3. 卵を溶いて混ぜ合わせたグラニュー糖を加えてしっかりと立てます。
  4. ふるっておいた2の粉類と塩、細かく刻んだローズマリーとバニラ香料を加えて混ぜ合わせます。
  5. ローストしたナッツをサクッと混ぜ、生地をバケットの様な形に丸めて、冷蔵庫で1時間程度休ませます。
  6. 鉄板に焼成紙を敷き、生地を並べ160℃のオーブンで40分程度焼成します。
  7. その後少し冷ましてから、1.5㎝幅程度に切り分けて、再び鉄板に並べて20分程度(焼き色が小麦色に成る程度まで)焼き上げます。

お菓子から感じられる贅沢な気分

おやつの主役として愉しめるだけでなく、名脇役を果たすこともできるビスコッティ。イタリアの人々から愛される伝統菓子は、お菓子作り初心者の方でも簡単に作ることができ、常温でも比較的長くおいしさを保つことができます。女子会、ホームパーティー、誕生日会などのイベントに向けて、香ばしいビスコッティを愉しんでみてはいかがでしょうか。

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