泡盛

日本酒

泡盛の歴史は古く14世紀~15世紀頃、タイをはじめとする東南アジアや中国などとの交易を通じ酒造技術が琉球に伝わります。原料には熱帯気候を好むタイ米
(インディカ米)が使用され、タイ米と相性の良い黒麹菌を使うことにより泡盛特有の旨みやコクがもたらされます。

焼酎造りでは一般的に米麹で一次仕込みを行い、二次仕込みで加える原料によって、芋焼酎や麦焼酎などが造られます。泡盛の場合は少し特殊で、「全麹仕込み」と言われる、米麹と水と酵母で一次仕込みを行い、あとは何も加えずそのまま発酵させるという大変シンプルな製法で造られます。出来あがったもろみは蒸留後、タンクや甕などに入れられ熟成庫や洞窟などで貯蔵されます。長期熟成によりウイスキーのような芳醇な香りや円熟味がもたらされ、3年以上熟成させた泡盛は
「古酒(クース)」と名乗ることが許されます。

泡盛の愉しみ方はさまざまですが、琉球文化の中で生まれた伝統的な陶製酒器、「カラカラ」で愉しむのはいかがでしょうか。名前の由来とも言われるように、陶片やビー玉が容器に入っていて酒が空になると「カラカラ」と音のするものや、一杯分だけ注ぐとピタリと止まる不思議な作りのものもあります(写真:右)。
琉球の「カラカラ」が伝わり変化したと言われる酒器には、手で直に掴んでも熱くないよう首の部分だけが細長くできた熊本の「ガラ」や、その形状が桜島を想像させる鹿児島の「チョカ」などがあります。また、酒杯の「チョク」のひとつに、焼酎を愉しむための遊び道具として広まった「ソラキュウ」があります。底が円錐形になっていたり、穴が空いていたりするため、「ソラ」と注がれたら「キュウッ」と飲み干すまで杯を卓に置くことができない、日本酒の「可杯(べくはい)」に似たユーモアたっぷりの酒器です。酒を愛する人たちの遊び心に笑みがこぼれます。

伝統的な酒器でいただくお酒はまた格別で、食事を更に美味しくさせます。和食・天ぷら「山里」では、「太一郎窯」の伊万里焼・藍鍋島の酒器をご用意しております(写真:左)。現代的感覚を取り入れた藍色が冴える気品に満ちたデザインの酒器で、泡盛や焼酎のお湯割り、オン・ザ・ロックを愉しんでみてはいかがでしょうか。

和食・天ぷら 「山里」
ソムリエ 岡田昌男