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ブルゴーニュワインの格付けとその種類

シャブリ、シャンベルタン、ロマネ・コンティなど有名な高級ワインの産地として知られるブルゴーニュ地方。ボルドー地方とともにワインの世界的な銘醸地であり、ワイン愛好家はもちろんのこと、ワインを嗜まない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
日本でも定着しつつある11月第3木曜日解禁のボジョレー・ヌーボーもブルゴーニュのワインといえば、少し身近な存在に感じられるかもしれません。
まずはフランスワインについて触れ、さらにブルゴーニュワインがどういったものかを詳しく見ていきたいと思います。

フランスワインの格付けの種類

ワインイメージ画像

ワインについて勉強を始めるとまず出てくるのがワインの格付けです。生産国によって異なったワインの法律が定められており、それぞれがワインの階級を細かく設定しています。世界でも指折りのワイン生産国であるフランスの場合は、「国が定めた格付け」と「地方ごとの格付け」の2種類で格付けされています。この2種類の格付けはワインのラベルに記載されており、ワインを選ぶときに役立ちます。

国で定めた格付け

フランスでは、国が定めたワイン法があります。このワイン法はぶどうの品種、ぶどうが育つ土壌、栽培方法、気候、醸造方法などを規制して、その土地に基づくワインの個性を明確にして品質を保つ役割があります。また、有名産地を騙った偽造ワインの防止という役割も担っています。

1935年に制定されたワイン法「A.O.C.」(原産地統制名称)では4段階に区別され、上位からA.O.C.(剪定方法や熟成条件まで規制された原産地統制名称有りのワイン)、A.O.V.D.Q.S.(上質指定された原産地名称有りのワイン)、Vin de Pays(フランス産限定地域の地酒)、Vin de Table(EU産やフランス産など輸入果実も使用したブレンドワイン)で格付けされていました。2009年には新たに見直され、ワイン法「A.O.P.」(原産地呼称保護ワイン)の名称のもと、カテゴリーも3段階とシンプルに変更されました。上位よりA.O.P.(品種から熟成まで細かな規定有りの原産地呼称保護ワイン)、I.G.P.(産地限定の品種で、アルコール分最低度数の規定がある地理的表示保護ワイン)、Vin (産地情報無しのブレンドワイン)で区別され、フランスワイン全体の共通指標として用いられています。

ブルゴーニュ地方の格付け

フランスにおける「国が定めた格付け」がわかったところで、「地方ごとの格付け」について、ブルゴーニュ地方を例に見てみましょう。
こちらも非常にシンプルな分け方で、「畑」によって格付けされています。
上位からグラン・クリュ (特級畑)、プルミエ・クリュ (第1級畑)、コミュナル (村名ワイン)、レジョナル (地方名)と4段階に区別されています。この分け方には理由があり、ブルゴーニュ地方で赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネという単一品種のぶどうを使って醸造するため、テロワール (土壌やそれを取り巻く環境)によってワインの味が大きく変わるためです。テロワールの概念がワインの個性を造ると考えられており、このことはA.O.C.制度の基盤になっています。広大な畑を様々な生産者で分割して使用するため、ワイン作りにも個性が反映され、多様な品質や銘柄が登場しています。

上に挙げた4つの格付けを一つずつまとめると、以下のようになります。

  • Grand Cru(グラン・クリュ):特級畑。最も格の高い畑で、畑の中の特定の区域 (クリマ) が対象。修道院に帰属していた中世からの歴史的な畑が多数存在し、ラベル表記は「畑名」。
    (例)シャンベルタン/モンラッシェ/ロマネ・コンティ
  • Premier Cru(プルミエ・クリュ):第1級畑。畑の中の特定の区域 (クリマ) が対象。ラベル表記は「村名の後に1er Cru/Premier Cru+畑名」。
    畑名を記載しない場合もある。
    (例)ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ボー・モン
  • Communales(コミュナル):村名ワイン。単一の村で収穫されたぶどうのみを使用して醸造。同村内のぶどうであれば、畑が違っていてもブレンド可能。
    ラベル表記は「村名」。
    (例)ジュヴレ・シャンベルタン
  • Regionale(レジョナル):ブルゴーニュ地方全域を対象に収穫されたぶどうのみで醸造。ラベル表記は「ブルゴーニュ」。
    (例)ブルゴーニュ

ホテルオークラ東京が考えるブルゴーニュワインとは

「ラ・ベル・エポック/バロン オークラ」には「ロマネ」と名のついた個室があります。その入口にはコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの各村の案内図が左右に分かれて飾られ、個室内にはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社単独所有のロマネ・コンティを中心としたパノラマ写真がお客様をお迎えします。
「ラ・ベル・エポック/バロン オークラ」のワインリストには、ブルゴーニュの北から南まで、地域やその土地の特徴を表す無数の銘柄が名を連ねますが、私たちが考えるブルゴーニュワインを一言で表すなら「王道」です。畑の格はもちろんですが、ホテルオークラ東京のお客様にご満足いただける王道の生産者のワインを多数扱っています。
味わいに至っては、香り高い繊細なものから複雑さや重厚感を備えるものまで、違いを感じ取っていただけるワインをご用意しています。日頃の疲れを癒すにはエレガントさを備えたブルゴーニュワインをゆっくりと。明日への活力を満たすにはボリューム感溢れるブルゴーニュワインを愉しんでみてはいかがでしょうか。

まとめ

緻密さや繊細さ、ときには力強さで人々を魅了し続けるブルゴーニュワイン。その根底には、永きに渡り脈々と受け継がれてきた土地があります。テロワールを感じるワインを味わい、生まれた土地に思いを馳せる。さらに豊かな人生を歩むきっかけになるであろうブルゴーニュワインを見つけてみてください。

(ソムリエ 深堀 浩志)

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