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モンテプルチアーノとは?イタリアの人気赤ワインの飲み方と銘柄5選

執筆者プロフィール

シニアソムリエ 菅原 淳美

ダイニングカフェ カメリアを経て2015年より桃花林ソムリエ。
酒類全般に関する幅広い知識を持ち、利酒師、テキーラマエストロの資格も持つ。数々のソムリエコンクールに挑戦中の期待の若手ソムリエ。

イタリアで広く知られるブドウ品種の一つである、モンテプルチアーノ。瑞々しくしっかりとした果実の旨みと美しいルビー色を持つモンテプルチアーノから造られるワインは、近年個性の際立つワインとして人気が高まっています。安定した親しみやすい味わいは飲み手を選ばず食事にも合わせやすいワインを生み出すため、多くのシチュエーションで楽しむことができます。今日、日本でも手に入りやすいモンテプルチアーノに着目します。

モンテプルチアーノの基礎知識

ワインイメージ画像
赤ワイン用ブドウ品種「モンテプルチアーノ」とは

アドリア海側のイタリア中部から南部にかけて栽培されている主要な赤ワイン用のブドウ品種がモンテプルチアーノです。
原産地と言われるイタリア中部のアブルッツォ州のペスカーラ辺りで多く栽培されており、DOCモンテプルチアーノ・ダブルッツォがよく知られています。アブルッツォ州のテラモ県テラモで造られる一部のワインはDOCGモンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネとして認定されています。
またマルケ州ではDOCロッソ・コーネロやDOCロッソ・ピチェーノがモンテプルチアーノを主体にして造られており、サンジオヴェーゼなどがブレンドされています。
トスカーナ州にはモンテプルチアーノという街があり、そこで造られているワイン、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノがサンジオヴェーゼ・グロッソ種から造られているため、モンテプルチアーノ種はサンジオヴェーゼ種と同一視されていましたが、現在は全く異なるブドウ品種として認識されています。モンテプルチアーノはモンテプルチャーノとも呼ばれています。

赤ワイン「モンテプルチアーノ」の特徴

モンテプルチアーノは生産量が多く、お手頃なものから高品質なものまで幅広く揃っています。生産本数が非常に少ない幻と言われているプレミアワインも存在し、一口には言えないバラエティ豊かな魅力を持っています。
色はしっかりと濃いルビー色で、チェリーやラズベリー、ブラックベリーなどの爽やかな酸味や瑞々しい果実の凝縮された味わいが感じられます。タンニンはまろやかで舌ざわりが良く、ナツメグやシナモンといったスパイスの風味も特徴に挙げられます。熟成したものは色がルビー色からオレンジ色に変わり、ベリーなどのフルーツの香りに腐葉土やタバコ、コーヒーなどのニュアンスが加わり、味わいも骨格のしっかりとしたものになります。

モンテプルチアーノの味わい方

モンテプルチアーノのおいしい飲み方

飲む際は16~20℃の常温にすることで香りが開き、広口で大型の赤ワイン用グラスを使用することでさらにその香りを十分に楽しむことができます。モンテプルチアーノは、しなやかでまろやかなタンニンを持ち、しっかりとした味わいのワインに仕上がる点からも、大きめの赤ワイン用グラスが適しています。
テーブルワインとして気軽に楽しむのであればお手頃価格のものでも十分美味しいのですが、ディナーのお供に良質な味わいを求めるのであれば熟成期間の長いものやDOCGに認定されているコッリーネ・テラマーネなどがおすすめです。

モンテプルチアーノに合う料理

モンテプルチアーノはほどよいタンニンがあるため、味の濃いコクのあるトマト料理やお肉料理と良く合い、トマトの旨みやお肉のジューシーな味わいを引き立てます。
軽い味わいのモンテプルチアーノであればミートソースのスパゲッティやサラミ、和食では鶏のから揚げや焼肉に、地元料理ではラグーソーススパゲッティのマッケローニ・アッラ・キタッラなどと良く合います。熟成された深みのあるモンテプルチアーノであればよりお肉の味わいが強く感じられる牛や鹿、羊などの赤身肉のステーキやグリル、煮込み料理などと合わせれば満足感の高いお食事を楽しむことができます。
また、食べごたえのあるほどよく熟成したチーズとの相性も良く、デザートではクリーミーでコクと酸味のあるマスカルポーネを使ったティラミスや濃厚なチーズケーキと合わせるのもおすすめです。
癖の少ない飲みやすいワインが多く造られており、イタリアンはもちろんトマトやお肉を使った和食とも合わせやすいため、日常的に食事のお供にしやすいワインです。

おすすめのモンテプルチアーノワイン

銘柄:
Montepulciano D’abruzzo CASALE VECCHIO(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ カサーレ・ヴェッキオ )
産地:
イタリア アブルッツォ州

カサーレ ヴェッキオの畑は、山と海に囲まれており古い樹齢の木から良いブドウだけを選定し造られています。通常であれば1本のブドウの樹に8房つくところを2房に制限してより凝縮感のあるブドウに仕上げます。そのためブドウの色も濃く、味も香りも驚くほどの濃厚さです。圧倒的なボリューム感と黒系果実の味わいが特徴的です。

銘柄:
Montepulciano D’abruzzo Di Camillo(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ ディ・カミッロ)
産地:
イタリア アブルッツォ州

1930年代になって新たにブドウ農園の購入と自らのワイン造りを始め、安定した品質の良い酒質を生み出す家族経営のワイナリーとして運営しています。色は輝きのある深いルビーでプラムやカシス、ダークチェリーなどの果実味があります。小樽にて24ヵ月熟成するため、コーヒー豆の香りやバニラ、黒胡椒のようなスパイス香も感じることができます。しっかりとしたタンニンとフルボディで濃厚な味わいが魅了です。

銘柄:
Montepulciano D’abruzzo Farnese(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ ファルネーゼ)
産地:
イタリア アブルッツォ州

ブドウは全て手摘みで収穫し、ブドウの温度調節をしながら発酵し漬け込み、濃く深い綺麗なルビー色を出していきます。香りは煮詰めたジャムやバルサミコ、少し野性的なブルーベリーの香りが特徴的です。味わいは色や香りとは対照的に柔らか味のある甘さがあり、バランスのあるワインに仕上がっています。

銘柄:
Montepulciano D’abruzzo Gran Sasso(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ グラン・サッソ)
産地:
イタリア アブルッツォ州

アドリア海沿岸に位置する、アブルッツォ州でワインを造るワイナリーです。名前のグラン・サッソは、イタリア半島にそびえるアペニン山脈の最高峰の山に因んでつけられました。昼と夜の寒暖差が大きくブドウ栽培に理想的な気候で、濃縮したブドウができあがります。ワインの色はガーネットがかった色調でフランボワーズや赤系果実の香りが広がります。味わいは熟したブルーベリーを思わせるフレッシュかつエレガントな印象です。

銘柄:
Rosso Conero TRIANO(ロッソ・コーネロ トライアーノ)
産地:
イタリア マルケ州

イタリア中部にあるマルケ州の州都・アンコーナの南方にあり、アドリア海沿岸に位置しています。粘土質、石灰質の土壌は、ミネラルを豊富に含み水はけが良いため、モンテプルチアーノ種の栽培に適したテロワールを備えています。完熟したマラスキーノチェリーやフランボワーズ、プラムのような華やかな果実香が主体で黒胡椒のようなスパイス香にコーヒーや、バニラの香りも微かに感じるのが特徴です。しっかりとした骨格と豊かな果実味、タンニン分を十分に持ち、まろやかな酸味がバランスをとっています。

まろやかなタンニンと果実味のバランスがいちおしのモンテプルチアーノ

モンテプルチアーノは、日々の食卓からとっておきの食事にまで広く対応することができるオールマイティーな魅力を持つブドウです。ワインの癖が少なく多くの人に愛されるモンテプルチアーノを、ぜひ味わってみてください。

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