ワイン散策

 

~ブルゴーニュ散策~

コート・ド・ニュイ地区4
コート・ド・ニュイ、シャンボール・ミュジニィ地図画像

今回は、コート・ド・ニュイ地区の中央に位置するシャンボール・ミュジニィ村をご紹介いたします。
前回ご紹介したモレ・サン・ドニ村同様に小さな村で、北はモレ・サン・ドニ、南はヴージョに接しています。この地域の主要品種であるピノ・ノワールから生まれる赤ワインは、その繊細で女性的な魅力から「ブルゴーニュの貴婦人」とも呼ばれています。

シャンボール・ミュジニィの畑は比較的標高の高い丘陵地の斜面に広がっており、その地質は石灰質が多いことが特徴。女性的と形容される繊細さをもたらす酸とミネラルの源になっています。
この村の南北の間には、かつて一本の川が流れていたといいます。その川を境に地層が変化しているため、南北で生産されるワインに正反対の性質が表れるのが面白いところです。北はモレ・サン・ドニに近い、凝縮された力強さを感じさせるワインで、その代表はグランクリュのボンヌ・マール。南は優しい果実味を持った繊細な味わいで、飲み頃のタイミングを見極めれば、熟成された味と香りの複雑さを堪能することができます。こちらはグランクリュのミュジニィがその筆頭です。

グランクリュの畑の間にプルミエクリュの畑が並んでいますが、その中でグランクリュに勝るとも劣らない人気と実力を備えたワインがあります。「恋する乙女たち」を意味する「レ・ザムルーズ」という名が付いたそのワインは、洗練された果実味と芯のあるミネラル感が特長で、ミュジニィに比べるとやや力強さを持ったその味わいに魅せられたファンは多く、世界中で高い評価を得ています。ロマンチックなネーミングと確かな味わいが人気を呼び、プルミエクリュでありながら、グランクリュ並みの高値が付くことも珍しくありません。希少で高い人気を誇るこのワインを味わう幸運に恵まれたら、じっくりと時間をかけて味と香りをご堪能ください。

 

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